おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

約束だと思ったのよ

あまり好きじゃないのよ

バスも

車なんてもっと

酔っちゃうことと

狭いところが

苦手なのかもしれない

 

旅に出るなら断然

いつ着くか分からないような

列車がいい

 

ぼんやりと見てる景色が

何でもない時に思いつめる

そんな心をさらに煮えさせて

わけわかんないとこまで

連れてってくれるの

 

もしも時代が許すなら

いいえ、今も許しなんていらない

便利に寄りかかりすぎないように

歩いていくのが

結局一番いいわ

 

自分の足で進む感覚を

忘れないように

 

ゆっくりとしか進めないことを

息を切らして思い知る

そんな人の基本みたいなこと

日常にできなくなるなんて

寂しいじゃない

 

約束だったの

憶えてもいないけど

今世でしっかり摑むよう

 

あまり丈夫にしなかったんでしょ

動けないほどじゃないけれど

酔いやすくて

走る強さもない

ただ己の心がついていける範囲で

 

見られるだけのものを見て

思い巡らす癖に酔う

哲学を得るためじゃなくて

ただただ知って思うためだけの

 

約束だと思ったのよ

憶えてもいないけれど

今世でしっかり摑むよう

 

それができたら本望だと

格好良い言葉が言えるくらいには

 

恨む日も多々あって

だけどもし強く

何にも動じなかったら

知らなかった思いもある

生まれていない歌もある

 

これでいいと

約束だと思ったのよ