世を儚むほかない時に
なんて気楽な街の声
怒りの矛先を向けるという
無茶苦茶も身につかないままだったね
いいよ
そのまま息をしていても
誰も優しくないことを
知るためだけに生まれたなんて
なんて悲しいことじゃない
恥ずかしいよね
無償の愛がどこかにあると信じることは
大人になればなおのこと
人と違う痛みが増す世界
いいよ
そのまま息を止めても
誰があなたを責めたとて
私だけは持っていよう
なにも悲しいことじゃない
気が流れるかぎり
つづく是非を
飲込むように感じる人が
いつでも儚く消えてゆく
いいよ
そのまま好きなようにして
儘ならぬことはもう知って
それでも生きていようだなんて
無責任は言えないなぁ
いいよ
そのまま息をしていても
生まれた空にいるかぎり