もう忘れてしまったの?
雨か夜明けかわからない暗がりを
二重窓の内側からぼんやり見てると死にたくなる
あなたのことだけ伝わって
しとしと夏の終わりに居て
片手便りはつらいもの
死にたいんじゃない
消えたくなる
相も変わらず世の雑多に
飲まれています
もう忘れてしまったの?
構いもせずに伸びきった髪
かろうじて朝街に出ても
けだるさだけで消えたくなる
あなたのことだからわかって
あえて伝えも雨にする
片手便りの虚しさよ
消えたいんじゃない
気づいてほしい
相も変わらず浮世の音に
音を上げそうな
今日この頃です
相も変わらず世の雑多に
絡めとられています