不機嫌をさらすつもりもなかったのに
あんなに嫌いな空気
自分で作っちゃったのを感じた
育ちがよくないからさ
すぐ顔に出る
やりたいこととやりたくないことを
どこまで口にしていいか
わからなくて
大好きな電車の窓
外は緑
見向きもせず
暗い話ばかり読んでいるから
また夢うつつを見失う
畏くも
旧暦、夏は盛り
誰に責められたわけでもないのに
なんなら庇ってもらえたのに
人の思うように動けない自分が
また憎たらしくて黙る
泣きだすのは一瞬だけど
堪えれば刹那が一生に思えて
思いつめたような顔するから
気づかってもらって自分に傷つく
畏くも
旧暦、夏の盛り
寄せないで minor
黒髪を染めても
変わらず病んで
出口は何処
目を閉じて電車ゆれる
日和は暮れ
肌まで来ず
運ばれた先で己の足で
這ってでも倒れるわけにはいかない
暗い話ばかり浮かべるから
まだ夢うつつ見失う
畏くも
旧暦、夏は盛り