おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

昏がりの夏

不機嫌をさらすつもりもなかったのに

あんなに嫌いな空気

自分で作っちゃったのを感じた

 

育ちがよくないからさ

すぐ顔に出る

やりたいこととやりたくないことを

どこまで口にしていいか

わからなくて

 

大好きな電車の窓

外は緑

見向きもせず

暗い話ばかり読んでいるから

また夢うつつを見失う

 

畏くも

旧暦、夏は盛り

 

誰に責められたわけでもないのに

なんなら庇ってもらえたのに

人の思うように動けない自分が

また憎たらしくて黙る

 

泣きだすのは一瞬だけど

堪えれば刹那が一生に思えて

思いつめたような顔するから

気づかってもらって自分に傷つく

 

畏くも

旧暦、夏の盛り

 

寄せないで minor

黒髪を染めても

変わらず病んで

出口は何処

 

目を閉じて電車ゆれる

日和は暮れ

肌まで来ず

運ばれた先で己の足で

這ってでも倒れるわけにはいかない

 

暗い話ばかり浮かべるから

まだ夢うつつ見失う

 

畏くも

旧暦、夏は盛り