おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

2021-06-13から1日間の記事一覧

海前の灯火

さやけき音 また夏のめぐりを思わす 溶けぬよう慌てて 持ち帰る子の氷菓 海前にささやかな家を建てた 甲斐もあったね だけれど この姿を見ることなく 口惜しいものね 柔き肌に赤い傷が 小さな額からは汗が もうねこんなにはしゃぎ回るのよ 私ひとりの手には…