夕声のひびけば
春もやっと匂う
誰のせい誰のためが
遠ざかってゆく
咲いた花はいつも
一瞥もくれずに
だって僕の目など
気にしてもないでしょ
地球が刻むさまに従うよ
時計の針と狭間に少し
生まれた熱を闇を拾う
乞食のようになりたいな
駄目になって
寄り添って
それが死ぬとき手土産に
なるかもね
揺れるシャツの裾を
引っ張って取り込む
大雑把の僕に
春も風送る
やんだ雨はいつも
やんだあとに気づく
どうせ僕の目など
世界を濁して
見ることしかできない捻くれ
馬鹿みたいに持った純粋
たまに歌って泣くだけで
1日終わる子供のまま
枯れていって
空になって
そして死ぬとき
歌うたいに
なるかもね
地球が刻むさまに従うよ
時計の針と狭間に少し
生まれた熱を闇を拾って
涙ぬぐうな
馬鹿みたいな
それが死ぬとき手土産に
なるだろね