自意識と感受と
ありったけの衝動をブチ込んだ
それはもう
うたにあらず
ただ
爆発の時を待つだけ
荒い兵器のようだ
こんなはずじゃなかったと
呪文なら幾らでも出てくるのに
華やかな世界にも
身を切れずにいるのか
丸い地球のはずが
うってつけの社交場で
壁の花にもなれないことを
おそらくでも
ひとにあらず
うすうす
気づいているのでしょう
辛い夏味のような
どこで手を打ちましょう
誰かれ構わず抱きしめるわけには
うたにあらず
叫ぶ声の
ひとにあらず
吐く息の
荒い兵器のような
ただの塊ひとつ