おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

風の恋しがり

手を放してしまったからには

もう恋の話にはできない

風薫れ

いつまでも惹かれる尾もないものを

 

春よさよなら

待ちわびてもさよなら

どうしても抗えないのは

人間の欲に似て

愛想尽かしそうよ

 

どうせなら恋しがりたかった

 

目をつむっている間に

去り人もあり

目を凝らしているのに

出会えない宇宙もある

 

海に行くなら

今時分がいい

呼ばれてもないのに

惹かれてしまう

 

これが恋しがりなんだ