おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

恋宿り

真夜は本当に危ないのよ

心も頭もぐらぐらするから

せめて片側だけでも

保っていなきゃいけないのに

 

少し本を並べ替えて

机の向きをずらして

ほら新しくなるように

昔に帰り着くように

なんでもいいから紛らわせましょう

 

遠くうたった海は消えた

母なるものと誰が言った

 

そんなことないよ

ちゃんとあるよって

どんな形でも生き残ってほしいわけじゃない

 

リズムを前世に置いてきたみたいだ

あるかも知れないものの所為にして

ぐっと溜めこんだ感情は

もういいんだ

 

罪に変わった恋はなぜか

何処から狂ったかも知れぬまま

 

美しい話に置きかえたくないの

沈みこませて

叶ってほしいわけじゃない

 

幸せな歌が少ないのも頷ける

なくていいものはこの世に無い