おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

枯れ穂のうた

朝露も痛いとは

誰も想像つきますまい

ここで黙って枯れ穂の最後

自分で始末をつけましょう

 

風に少しく手を借りて

雨に痛いとこぼさずに

 

移ろいゆくもの1つと

嘆くだけなら叶う人々

声に出ることもないまま

静か揺れているのです

 

朝露もとどめのように

刺さる枯れ穂のうたひとつ

 

さらば今日

音もなく最後に少しく揺れて

去る