おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

涙と予後

思いどおりは遠ざかってゆく

ガラにもなく?

ううん心根どおり

打ち砕かれて

帰りの電車で泣いた

 

そうか遠ざかったんじゃなくて

はじめから近くにはなかった

 

小さな子どもみたいに

体が熱くなっていくのを

自覚したらまた苦しくなる

情けなくもある

 

泣くもんかと決めた

呪文は何日かもつけど

すぐ打ち砕かれて

商店街を歩いた

 

まだ乾かない頬の熱が

可愛げなくじんわりきた

もう戻れない今日明日

食い散らかしてゆくしか、ないか

 

どこで間違ったか

はじめから?

生れ落ちたところから?

遣り過すには長い生

いつだって爆弾抱えている

 

何で痛いか分からない目が

もいちど開くまで、開くまで