おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

時と春のさま

時は移りゆく

全て知ってか知らずか

春の香にやられているのでしょう

人間はそういうふうに作った

 

風の流れゆく

その様に息吹と名づけ

心やわらげているのでしょう

人間はそういうふうに生きた

 

町は育ちゆく

廃れるなどという言葉に

ひととき惑わされるのでしょう

人間はそれでも町を育てている

 

時は語りかける

過ぎゆくそれだけのことで

風の町の在りようさえ

やさしく語り過ぎゆくのでしょう