遺す言葉も浮かばずに
その時はふと来る
晒す身体はいつの間に
こんなに朽ちてしまったの
お夕飯には間に合うように
言ったそばから寄り道の
なんて かぁいらしい
歩き姿と追いかける背
幸せでありますよにと
願っただけが罪なのか
箸を置けばもう終わたも
同然の命な気がしてならん
何時までも呆れるほど食め
今宵は許されよう天と地の人
風呂焚きもいつも通り
いいかしら いいかしら
なんて かぁいらしい
声と初めての言葉たち
せめてこれが続きますよにと
願っただけが罪なのか