掻き毟る癖は治らなくて
名の付く病だと聞いた
そういうものがまだ他にも
溢れているんだろうな
太陽が昇るとともに起きて
沈むころに眠るがいい
昔ながらのことは概ね
科学に淘汰されても正しく残る
移りゆく中にいても
時代の呼び名が変わっても
例えばおなごであることを
否が応でも思わされたり
この緑の菜を何と呼ぶ
しわがれた布をどう繕う
心根は風来坊のままで
あぁ思えば衣食住という
人間の基本がなっていない
世の常識に当てはまれないような
それでいて何処にでもいるような
どうせ虚しいに行き着くのね