おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

letter

恥ずかしいという感覚が

生まれてからずっとあります

何をしでかしたわけでもないのに

そもそも備わっていたような気がします

 

恥ずかしがりやとかシャイだとか

そういう可愛いものではなくて

存在からぐらついているような

身が縮こまる思いです

 

太宰に倣って

謝るべきなのか

それも烏滸がましい気がしてきて

 

何の罪も犯していないのに

なんなら生真面目に生きてきたつもりです

それでも身から湧き出る

居た堪れなさや申し訳なさは

 

生きていればずっと続く気がします

向こう側へ行けば消えるのかもしれず

試しに向かう意気地もなくて

唯々、恥ずかしいという感覚が

居座り続けているのです