おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

月のめぐりに依る者たち

月のめぐりには抗えぬようで

おそらく人より強く出る性で

耐えかね身を投げるほどではなく

だけれど日を重く覆うもので

 

そんなことばかりね

上手くリズムに乗れないのも

 

言い訳ばかりになるけれど

息をしているだけで苦しい者たちが

幾つか生まれる星でしょう?

それにかち当たった不運を嘆くわ

 

日の浮き沈みにぐらぐらと

脳味噌を掴まれているようよ

言葉で表しようもなく

その辺の医学者に分かるものでもない

 

そんな生れつきね

日ざしに弱いのもきっと

 

後付けのようになるけれど

物心ついたときすでに苦しい者たちが

幾つか生れ落ちる星でしょう?

それに気づくのが後れただけのこと

 

聖典にも経典にも記されていないこと

明かされてはいけないのかしら

もしかしたら荒唐無稽な物語の中に

存外答えがあるのやも

 

月のめぐりは今日も私を

追いたて導く

あぁ生まれついた苦痛と快感

味わわせてもらうことにしましょう