おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

動機と鮮明

どうせ愚かな身ですもの

腹が減ったか

気が晴れぬか

別のつかぬ無念

 

聞き覚えない町に

自分で越してきたくせに

馴染めぬことを人の所為

 

朝夕に窓を突き破る

明るい遣り取りが嫌いでね

 

いつか自ずと幸せになれるなど

姫様のようなことは

決して思っておりません

 

だけどどうして

思ったようには何にもいかないものね

 

道を外れる時は

大きく踏み外すわけじゃないのね

あやとり絡まり夕風は去り

気がつけば見えぬ傷が重い

 

愛でられぬ醜い身ですもの

自分で言えば

予防に越したことなくて

 

住めば都も嘘っぱち

言い聞かせてるに過ぎないわ

生きる地があるはずとの希望

 

朝夕窓の際に添い

死する時のことばかり

 

あぁもうどうして

思いどおりはなんで遠いの

 

寝れば晴れると

人の言うけど

そんなはずはないでしょう

 

ヤケ酒も覚えられぬまま

静かに外した道だもの