大波止の安宿で
台風が去るのを待っていた
使い慣れない低いテーブル
窓打ちつける荒風
慣れてるけど
怖いものは怖い
熱があっても
疎まれる家
じっとしとくのが
どちらにしてもいちばん
熱はないけどね
こんな時まで
考えちゃうのが
考えものだね
降りこんでくれても構わない
いけない、ここは余所だった
壊してくれても構わない
どうせ脆いおうちなら
熱があるような気がしても
台風去るのとどっちが先でしょ
寝慣れない硬いベッドに
身も預ける気になるわ