おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

悪感

季節の言葉を添えて

薄っぺらな伺い便りが来た

移ろいや秋の香を愛する私にとって

逆効果だとなぜ気づかない

 

病身を知り動く時計が

逆撫でされたザワツク心が

そのまま生きたことになる

いやでも生きたことになる

 

綺麗な思い出ひとつも

くれなかったくせに

今さら情緒に縋ろうなんて

虫のいいこと

 

此方には立ち入ってこないで頂戴

 

表面だけ取り繕う

自分に酔った気持ちの悪い

人間にだけはならないと決めた

反面教師としては最強でしたよ

 

病身に落ちなお動く時計が

破り捨てるにも触る必要のある手紙が

生きてゆくということで

生きていれば起こることで

 

穏やかな場所にあっても

一瞬で締めつけられる

そんなsyndromeだけ残して

傍迷惑だこと

 

お願いだから早くいって頂戴