おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

待ち待ち宵風

小石を蹴って

早よ帰り

待ち待ち宵はすぐに来る

連れてかれるよ

知らないうちに

連れてかれるから

誰も知らぬのよ

 

待つ母の手に

早よ帰り

泣き泣きあの子の背を見ても

呼んでいるのよ

知らぬだろけど

呼んでいるから

誰も知らぬのよ

 

小唄が鳴れば

早よ帰り

ぼやける節に惑う前

手招きするよ

気づかぬうちに

手招きするから

誰も知らぬのよ

 

気紛れ夜風

早よ帰り

待ち待ち誰も草臥れる

連れてかれるよ

知らないうちに

連れてかれるから

誰も知らぬのよ