恐ろし電話の鳴らないように
息を潜めているつもり
願えど逸らせど
鳴る時は鳴る
なるようにはならぬのに
ずるい神様
詰って捨てて
また忘れたころ不意に
願って祈って縋っても
いいだろうか
ずるい私
備えた時は決まって
何も起こらないようにできていて
寝転び悶えて
世を嘆く
身体だけが病むために
生きて神様
救って耐えて
いつか届く気がするのは
思いあがりで縋って落ちて
病んでゆくだけのために
今日1日を生きたのか
情け容赦もない暮れに
願って祈って縋っても
思いどおりが遠いなら
思わぬのが吉とする