街の気にあてられるのは癪だけど
何処吹く風と避けるには
少し風が大きすぎて
珍しく恋の気持ちなど
思い出していました
何でも頭で考えないと
気が済まないような質だけど
どうして声が聞きたいとか
そんなことを思っていたのだろう
七不思議
思春期の所為
何でもいいから突き離させて
生きてゆくなら
綺麗な言葉を
ひとつやふたつ持ったほうが
言葉を持つなら
身をもって心して知ったほうが
そうしてくれたのね
淡い恋でも
ひと世に一度会えたら
生きてゆくなら
汚いことなど
ひとつやふたつじゃないからさ
封じ込めるのも抱えるのも
むずかしいのわかってて
そうしてくれたのね
淡い恋でも
ひと世にひとつ持っておけば
生きてゆくなら
またねそんな大袈裟なことを
思わずにはいられない質
いいじゃない
もう会えないとして
あの声をおぼえてる
未完成
自分の思いまで
生きてゆくなら
持っていかせてね