また酔っているのだろう
そうじゃないなら
正気の沙汰じゃない
飯ぐらい静かに食えないか
苛立ちは小さな身にほど
深く入っていくことを
知らないんだろう
知らぬまま死んでゆくのだろう
長く生きた者が偉いと
誰が決めた
何生目かもわからないのに
歳で計れるはずもない
殴り倒せば済む身にも
心は多く宿っているもの
知らないんだろう
知らぬままのさばっているのだろう
嫌気がさしても狭い星
非力悲しき
迎えもなくて
憶えてた小さな身ほど
深く抱えてゆくことを
知らないんだろう
知らぬまま地は巡ってゆくのだろう