おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

いとまの苦

また酔っているのだろう

そうじゃないなら

正気の沙汰じゃない

飯ぐらい静かに食えないか

 

苛立ちは小さな身にほど

深く入っていくことを

 

知らないんだろう

知らぬまま死んでゆくのだろう

 

長く生きた者が偉いと

誰が決めた

何生目かもわからないのに

歳で計れるはずもない

 

殴り倒せば済む身にも

心は多く宿っているもの

 

知らないんだろう

知らぬままのさばっているのだろう

 

嫌気がさしても狭い星

非力悲しき

迎えもなくて

 

憶えてた小さな身ほど

深く抱えてゆくことを

 

知らないんだろう

知らぬまま地は巡ってゆくのだろう