目覚めたらもうそこは
生まれた星ではないかもしれない
手に付いた傷こそ思い出し
証にと
後生大事にとっておく
水を1杯くれないか
異郷のものではないなら
なおいい
贅沢は尽きぬ床
夢の中までは自由きかずとも
せめて目覚めたら
そこはもう
確かな星であってくれ
幼な娘が
ふとした問いを
制服時に
苦しい恋を
大人になれば
畳に伏せて
ここはどこかと
問うたことすら
昔になれば
贅沢は尽きぬ床
夢の中までは自由きかずとも
せめて目覚めたら
そこはもう
確かな星であってくれ