おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

目覚めたら

目覚めたらもうそこは

生まれた星ではないかもしれない

手に付いた傷こそ思い出し

証にと

後生大事にとっておく

 

水を1杯くれないか

異郷のものではないなら

なおいい

 

贅沢は尽きぬ床

夢の中までは自由きかずとも

せめて目覚めたら

そこはもう

確かな星であってくれ

 

幼な娘が

ふとした問いを

制服時に

苦しい恋を

大人になれば

畳に伏せて

ここはどこかと

問うたことすら

昔になれば

 

贅沢は尽きぬ床

夢の中までは自由きかずとも

せめて目覚めたら

そこはもう

確かな星であってくれ