おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

街の行軍

まだ震えているのか

何度言ったらわかる

大丈夫だと

 

堪えたところで伝わるはずのない

お前の持つ感覚も声も

 

飛び立つように

綺麗なものを

好む浮世で

ひたすら地を這う

 

惨め憐れと

人の言うのは

容易いことよ

斯くと生きればいい

 

まだ泣いているのか

弱くともいいと

歌の言っても

 

あえて言おう

泣くな

強くあれと

 

瞬きの間に

きっと死にゆく

なまじ浮世で

時を見送るな

 

妬み嫉みの

蔓延る街は

それで普通だ

斯くと生きればいい

 

まだ震えているのか

本当は痛いほどお前の気持ちがわかる

だから

 

あえて言おう

 

大丈夫だと

 

飛び立つように

綺麗なものを

好む浮世で

ひたすら地を這う

 

惨め憐れと

人の言うのは

容易いことよ

斯くと生きればいい