おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

あのコは暗がりの中

あのコは暗がりの中

私は光の下

それはとても誇らしいこと

だけど決して気分いいモンじゃない

 

教室の隅 うつむいたあのコ

何を思ってる?

笑い声に弾かれて 消え入りそうな視線

 

あのコの思いを振り切って 自分を守るので精一杯

私だって倒れ込みたい 今すぐ

それでも懸命に生きてる

 

どうして暗がりの中

どうして光の下

何が分かつの 2つの青い心

それぞれ苦しみ抱いて

 

チャイムが響く音楽室で 偶然に2人

後ろめたさと惨めさで私 全力で走ってゆく

 

私はあなたが思うような 明るく優しい人じゃない

身勝手な苛立ち募るばかり

幼い感情で傷つけるけど

 

あのコに分かるかな

私の虚しさとか

決して何の代償もなしに ここに立ってるわけじゃない

 

あのコに思いを馳せる時 私の醜さが際立って

ごめんね 卒業まできっと私こわばった仮面のまま

 

あのコは暗がりの中

私は光の下

呪文のように言い聞かせても

息苦しさ増すばかり

 

あのコはとても弱くて やわらかく、あたたかい人

私はまだ醜い光

同じハコの中

続いてゆくんだろう