気がついたら夜
あのコが怯えてた夜
闇が襲う
声もなく
堕ちてゆく眠り
気がついたら朝
彼が怯えてた朝
光の眩しさに
逃げ場なく
照らされる己
気がついたら昼
あの人が怯えてた昼
忙しなく
動く街
こなしてゆかなければ
気がついたら夕べ
私が怯えてた夕べ
暮れてなずむ
その瞬間
引きずられてゆく
一日の何所をとっても
心休まることなく
誰かが嫌って怯えていなければならないの
夜にはあのコに寄り添って
朝には彼とともに光を浴び
昼にはあの人とともに走る
夕べは私の手をとって
何とか巡ってゆけたらいい