嗄れた声のはなし

ずっと声は嗄れていた 幼いころはたぶん違うけど 気がついてからはずっとだ 喉の奥にも何か詰まったような それが感情か身体かは 今からは探れない ひところ何も話さなくなった わざとわざわざ声を晒したくはない 恥じらう心も年頃だったろう 閉じてゆく思い…

super star

ステージの上には確かに 背の高い彼が立っていた 同じ空間にいるのに 歌が聞こえるはずなのに どうして泣いちゃったんだろう 嬉しかったからじゃないはずだ どうして見上げるだけなんだろう 同じ時間を過ごしても ただ見る側にはとどまれない 誰の目にも触れ…

闇がくるまでの話

夜半、安心に変わる あぁよかった また変な時間に眠ったおかげで 恐ろしい暮れをやり過ごせた 今日は感じもしないまま いつの間にか過ぎてくれた 夜に押しつぶされそうなんて 笑っちゃいそうよ なんにも怖くないじゃない 闇に入ってしまえば優しいものよ 暮…

町をあるく

船を降りたときからもう 町の風にあてられてたんでしょう 汽笛に送られるんじゃない こちらが見送るのよ この町に足を着けた 潮風に泣き 歩いてゆくの 遥か昔の遥か遠い国の 空気まで包む町よ あなたを傷つけるはずがない 高台に上れば 夜景の綺麗な町よ だ…

嘆きの隣で

不謹慎を承知で言わせてもらえば 大切な人を失くしたと嘆いているその姿すら羨ましいんだ そこまで強く思えることが なければ生きていけないと 激しい関係を 安心の類を 築けることが この世は繋がらなければ 存在が確認できないような 無縁と名づけて慰めて…

問い降る夜

遠い遠い町からあなたは来ました それはそれは遠くて悲しくもなる What 's the world? Who's me? 遥か遥か彼方へ呼ばれる日も来るやも けれどけれど遠くて泣きたくもなる What 's the world? Who's me? What 's the world? Who's me?

時空守

ほらまた、人影が見えた 思っていたよりも騒がしい街だな あぁ、果たして街と呼んでいいのかなど 屁理屈はさて置き ひとまずベンチに座ろうぞ 見た目、古めかしいが 存外しっかりしている このまま3年と言わず30年300年居続けて ただ眺めるだけとは、…

海はそこにある

悔しいから目を逸らす どうせ伝わらない感情のあれこれ わざわざ選んで砂浜を歩くわけでなし ただ生きているだけなのに 海はそこにある もうちょっとどうにかなったろってさ 懐深く持てなんてさ 大した意味なく吐かれた言葉まで 離れないけど 見知らぬ街から…

秋に焦がれる者

朝の冷たい街のなかで風を追っていた 見えないものほど縋りたくなるから 深まるほどに追うような そのままどこかへ行くような 秋の苦しみは分け合えぬ 葉の色、夕風、何をとっても また1人で恋焦がれる 明けた時からもう気づいている 人の行き交う街のなか…

産声を上げた時の記憶が無いのは

産声を上げた時の記憶が無いのは 何もかも分かったつもりにならないためだ 人いきれ 街の音に お前を刻む ともすれば驕る身に 卑しく脆き身に 己が正しいのだと 全ては浸れぬ分 間違っているのだと 全ては責めぬよう 産声を上げた時の記憶は無いのだ 目を閉…

時計台の色

羨むよ いくらでも それくらいよ 私の意味 あぁどこまでも高く晴れるがいい、空 あのコの能天気さにあたっても 気づかれないんだから ほっとけばいいのに、つらいね 時計台の前で1人待ってる 愛しい人も 思いでさえやってこないから 滑り込むよ 何時の電車…

静音

今を生きたことなど一度も無し 前向きで張りのある者の スローガンのように唱えられている 馬鹿げている 過去を振り返らない者は 所詮、記憶の薄く 未来を思わない者は 所詮、想像がなく 思ってもどうにもならないことを 思わずにはいられない 後悔や不安で…

【GARNETのススメ】 32.永遠に葬れ

―永遠に葬れ “とわにねむれ” と読みます。 インディーズアルバム(初めて世に出た作品です)にすでにこんな曲が入ってます。 さすが、お葬式バンドと言われるだけのことはありますね(しつこいけど褒め言葉!) ガーネットの曲は、生きていても死と隣り合わ…

【GARNETのススメ】 31.今宵エデンの片隅で

―今宵エデンの片隅で 僕にも愛を下さいと 打ち明けるよ 今がチャンス 付け入る隙を逃さない ライブの最後にもよく歌われた(珍しく)ノリノリの曲です。 「メルヘブン」のエンディングでもおなじみ。 PVの“今がチャンス”のところのゆりっぺ、どんだけ可愛…

【GARNETのススメ】 30.夕月夜

―遠くから呼ばれる声がする 気のせいだと抱き寄せる人はいない 七さんに一言一句違わず同意するシリーズ(だからどんなよ)の1つです。 古語遣いや淡い情景も堪らんですね。「巡り来る春に」然り。 私が1番好きなアルバム『I'm waiting 4 you』の1曲目で…

【GARNETのススメ】 29.trade

―いつの世も哀しみは消えずにあるのなら 私が引き受けましょう ―いつの世も寂しさが消えずにあるのなら 私が引き受けましょう オリジナルでは最後のアルバム『Terminus』に収録されています。 この曲を聞いた時に、あぁガネさんは最後までガネさんでいてくれ…

【GARNETのススメ】 28.Tell Me Something

―笑えるのも哀しむのも 人が人であるから ―寂しがりも分かり合うも 人が人であるから わりかし爽やかな曲の多いパラユニの中でも特に明るくなれる曲です。 ほかの曲でどこまでも沈みこんだかと思うと、今度は上空を舞う。 その振り幅が、ほかのアーティスト…

【GARNETのススメ】 27.Float World

―衝動に任して全部終わりにしたくなる時ない? 思わず「あります!」と答えちゃいそうなこの文が曲始まりです。 ―さまよい違う場所に何かあると期待してるんじゃないの? ココでいいじゃない めぐり来る明日を迎え撃てば そして、おそらくこれが暫定的な答え…

【GARNETのススメ】 26.Maizy

―あぁ 日毎 遠くなるよう 正直な気持ちからは ―あぁ あの日 無くそうとした今を未だ生きているね 1番と2番で過去と未来を対比で描くのが本当うまいですよね、七さんは。 (空に花火とかも。) 特にそれをBメロ、サビ前でやられるから毎度泣いちゃうじゃな…

【GARNETのススメ】 25.もうちょっとサガシテみましょう

―ヒュールル風吹いて 私は消えそう 吹けば飛ぶこの身です 今もなおしがみ付く この世は輝いてます 私はいつも、聞いた瞬間「いい曲だ!」と反応する能力がないので、 気づくのが遅すぎて後悔することがよくあります。 失礼ながらこの曲も最初はそこまで気に…

【GARNETのススメ】 24.君を飾る花を咲かそう

― 一夜一夜 別れの日は近づいてくる 望まなくとも ガネさんがお葬式バンド(褒め言葉!)と呼ばれる由縁はこのあたりだと思います。 サビはじめから、気取った装飾なく静かに曲が進んでいくのですが、どうしても上記の ♪一夜一夜~のところで泣いてしまいま…

【GARNETのススメ】 23.日々のほとり

―うつろうものばかりならば この心ぽとり落としたいのに メロディーも詞も、うっすら聞こえる波の音も どこまでも優しい曲です。 日々の何気ないこととか、幼いころのあたたかい思い出とか、無常までも 七さん×ゆりっぺで描くと、ほかの曲にはない切なさあた…

【GARNETのススメ】 22.pray

―夏祭りの音 蝉の叫び声 一降りの雨 「Marionette Fantasia」が洋だとしたら、こちらは和へいざなう曲かと。 ゆったり3拍子で、どこかへ連れていかれそうですね(すごく褒め言葉です)。 ―迎え火を辿る とか、夏の描き方がとても好きです。 爽やかな夏では…

【GARNETのススメ】 21.Marionette Fantasia

―僕らの世界 夢うつろなユートピア これは本当にJポップか、と言いたくなるほどの もはや芸術作品です。 幻想的で、おとぎ話や絵画をそのまま楽曲にしたような。 「pray」もそうですが、ユラユラ3拍子で虚ろや憂いを描かせたら ガネさん無双ですよ、もう。…

【GARNETのススメ】 20.A crown

―何か起こりそうな気がした ―何も起こらない気もした 記念すべき最初のアルバム(インディーズ)の終曲です。 なんて!なんて爽やかなんでしょう!!笑 「永遠に葬れ」などの昏さを追い払う、というより それすら包みこんで外に、明るい方向に導いてくれます…

【GARNETのススメ】 19.Rusty Rail

―今はもうレールだけの この線をずっと辿りゆけば あなたの住む きらびやかな街角へと着くのでしょうか 来ました大好物のサビ潜り旋律≧≦♪ Bメロで上がりきってからの急に引き戻すような低音がたまりません! 錆びたレールを眺めて、その先に行った(戻った)…

【GARNETのススメ】 18.今日の君と明日を待つ

―いつか散りゆく旅の途中 ゴッドハンド古井氏はイントロから我々を悶え死にさせようとしてるんだと思います。 殺人罪ですよ!!(すごく褒め言葉です) 3rdアルバム「Crystallize~君という光~」の1曲目。 歌詞始まった頃にはすでに呼吸できなくなってるの…

かなでぐらし

貧乏な家の子のように 思い描く部屋を紙に書いていた 人よりとても狭くていいの ため息と鼻歌が自由にできれば きっと生きてゆけるから なんて単純な細胞 だって たったそれだけのことが すごくすごく難しいの 数十年で覚えたこと ヒマワリとバラくらいしか…

【GARNETのススメ】 17.Smiley Nation

―果てぬ希望には 生きてゆける力 Smiley Nation 珍しく(失礼!)どこまでも明るい曲。 ♪海へ着けば のところの潜り旋律、大好物です。 メンバー全員(+いろんな人)がかわるがわる歌っているPVも楽しいですよ~。 ―無傷では辿り着けない場所 感じられた日 七…

【GARNETのススメ】 16.Go For It

―敵は我が身の内 気づいているでしょう 孤独な戦いをしてきた人 夢みたあとでや君という光に代表されるような儚げサウンドだけがガーネットだと 思ったら大間違いですよ!(誰もそんなこと思ってない) ゆりっぺの力強い低音が遺憾無く発揮された曲。 個人的…