AD

夏夜、星へ

夏の夕刻 涼し風に囚われて 今生を果たすまで まだ幾許か生きようと 教えられたことは一度もないけど 私は元いた星を知っている もう少し暮れれば姿も見えよう 大声で叫ぶように 音楽を与えた 人より少し強く されど帰る空を忘れぬように 息吹を送る 人より…

解放

夕日がきれいだとか 風が気持ちいいねとか そんな誰にでもありそうな感覚とは違うのよ 高飛車だって笑わないでね 真剣に悩んでるの もういいのよ 禁止事項は1つもない 本当はこの世界 身体だけじゃなく心まで強張っているのね 病が蔓延した社会の中 ますま…

絶縁

悪い夢を見たのね とらわれているのね 朝の光も攻め入るわ この身に血は流れ 幾年重ねぬ 堕ちた感覚は帰らぬまま ―悪い夢を見たのね ―とらわれているのね ―拐かされているのね 閉じた心は戻らぬまま 人の縁は尊いものだと 綺麗な呪文に追い詰められても 大切…

交錯

交錯 悲しいこともあるという 僕は生い茂る草の中に隠れ 愛しいものを愛しいと言える季節を待っている 夜明けの街の冷えた空気を吸って気づく もう秋 ビルの間に明けるオレンジ その色はふるさとと同じ 悲しいって言ってもいいかなぁ 目の前で倒れ込む彼女(…