歌詞

皐月風

今朝もまた夢見の悪い 皐月、風薫れど それが刺す胸 昨夜、初めて高台に上った 港夜景を真夜中見ていた そんないいモンじゃなかったけれど 見ないで終わる人生もあった いろんなことを考えていた 記憶の限界 思想の無限 堕ちた結果がいつもの虚ろ夢 どうせ朽…

homage

忙しない世は確かだが この切迫はその所為だけではない 己の心に静寂がない 止まるのは無理でもせめて 緩やかにあれ 街を抜け駅を出て ひととおりの喧騒をのんだ いつの間に眠った 朝 心ここにあらず カヴァレリア・ルスティカーナ あぁ私は 何を生き急いで…

旅をしているか 今や天から見下ろす感覚を得て しかし我が身はごく狭い地に留まる 旅を望んでいるか 思わず考えているだけなら無理しなくていい 得るものはあろうが行かずともよい ただ今ここが耐えられぬ どうしても耐えられぬ かといって旅先に楽園はなし …

世の一刻

目に映るものは全て毒 降る時は全て災い 閉塞は元々から備わり 可哀そうな生き物だと彼は言った 尊い歌は 感じる力のない者の前で歌われ 清い言葉は 意味を得ぬ者に届く 長けき子は 器無き親の元に生まれ 自らを失した この世は悲しいことばかりと 彼女は悟…

春の野に

花飾りまとい現れた童 なんと純朴に世を見る この野原にそぐわない身を 申し訳なく思い しかし一定数 そういう者が必要ならば 私が負っているのだと 心に慰めを 偉そうな講釈たれるつもりはなし ただ心に慰めを 花飾り一片二片 風に散り 駆けてゆく童

熱の床

また熱にうかされてしまった もう平常を失わないと誓ったのに なんてことない のどの痛み ふらつく熱 誰にだって起こる凡事も一々一大事 誓いまで立てる様をまた 笑われるだろう 臥せるだけでは 世は晴れぬ 気づいた床が 朝か昼か 他の世界か 忘れてしまった…

息吹

三寒四温つぶやく間もなく いつのまにやら葉桜まで見上げるの 世界はまだ 追いつけない私を 遠ざかる日に あたためて 泣きだすまで 包むつもりでしょう さすがに齢幾年 わかってきたのよ 負けないからね 言ったそばから 春、息吹 胸苦しさをとかす あぁ世界…

時と春のさま

時は移りゆく 全て知ってか知らずか 春の香にやられているのでしょう 人間はそういうふうに作った 風の流れゆく その様に息吹と名づけ 心やわらげているのでしょう 人間はそういうふうに生きた 町は育ちゆく 廃れるなどという言葉に ひととき惑わされるので…

日付と私

日付を覚える癖がある 皆そうなのか 私が特殊かは知らないが 特に春など 息吹だけで殺されそうになるというのに あぁ何年前のこの日にこうしていたのだと 思い出すだに崩壊する 自我も虚像も食うに食えない 気まずさも匂いも風も表情も そのとき思い出してい…

短絡

汚いことを考えている人間はすぐに分かる 人を痛めつけようだの それを隠そうだの また分からぬようにやろうだの 表明させない小技まで 分かってしまう 私がいちばん汚いのかも 胸の詰まるような思いを 人にさせて楽しいのかと問いたい お前はの自尊に付き合…

2つの春

君が先に花束を受けとり 去る町を 出会ったときからわかっていたのに やっぱり寂しくなるんだね 沈みこむこと それを感じとられること 嫌だなって先回りして 俯いてみた 恋のよろこびよりも 僕は僕を守る だって 何でたった2つの 春をまたぐだけでこんなに …

おもいだす春

草のうえに陽を受けて寝転がったね 春、春 唱えるよ 無意味だと人が言っても構わないさ 僕ら二人 愛でもなく 同じ時間にいることが どれだけ尊いか 日常の雑多に知ったはず 風の香り 久しぶりだね 陽に焼けちゃって後悔するかな それもいいさ 季節をもつ星の…

はるのものおもい

目覚めたのは確かな 三寒四温、不確かな 鳥の声も聞こえぬ 工場煙が遠く見えた ねえ、どこでだって生きているよ もう、どこだって同じだから 平気なわけないじゃない 息苦しさと同居に慣れたの また一歩ドアを出れば 春風らしき 息吹は確か また一本電車逃し…

ひと思い ひと歌い

どうしたってこの世の実感は 受けられないようにできているの ただ虚ろなだけじゃない 狂っているわけでもない 誰も言ってくれないから ひとり言い聞かすに限る こじつけながらでも 日常をこなしてゆくしか 神と世を繋ぐ 負った使命の激しさと 人知れない虚…

死の抗議

今まさに命を終わらせようと 息をのむあなたに 苦しいところ さらに心苦しいけど 残念なお知らせがあります 人ひとり死なないと気づかないような奴は 人ひとり死んだって気づかないよ 人ひとり死なないと気づかないような奴は 誰が何をやったって気づかない…

春見た雪

雪を見た春 そんなはずはなかった 手の感覚も この目も 肌に受ける冷えも 嘘だと言うなら 何も信じられないや 神のつくった 地を道すがら 少し過ごして 消えてゆくように 闇を纏った 人がちらほら できてるのかな 産まれるように 生きろとは誰も言わぬ ただ…

ナツコイ。

静かに恋をしていた夏 風吹くだけで戸惑ったこと 走り続けて 目の前も眩む中で 君を追っていた ずっと向こうで 笑っているの 誰を見てるの 私のこと覚えてるかな ただね 懐かしくて 少し思い出してみただけ 気にしないでね ほんの今だけ 独り言だからね バス…

Rロード

すぐに泣いちゃったあのコを笑うけど 明日どころか今日は我が身よ 環七ぶっ飛ばしたけど 晴れる気も晴れない だって 安定も尊敬も矜持も罪も ごった煮にしてるみたい どうせ 傲慢も友情も卑屈も嘘も バレないし とっくにバレてる いったん帰って落ち着かせよ…

subconscious

あたたかい記憶がゼロならば すんなり外れて歩けた道を だましだまし逸れずにきたの 今になって噴き出してる 泣けど喚けど消えないような 陰陽に揺れて千切れるような 間違ってますか 夢に見せるほど 郷愁も懐古も葬ったのに 私が1人ではなかったことを だ…

海に約束

あなたの声響かなくて少し淋しい午後に キラキラ光る その底は暗闇だと知りました 指切りはないけど 約束がしたくて 独りきりで淋しいなら私がそばにいるよ 今日このひとときだけだけど ずっとずっとそばにいるよ そっとうなずくような心地良い波音 いつかも…

ゆく夏の中

悲しみになぜか 触れた時なぜか 愛おしさや狂おしさが この頬を染めた 夏の終わりにいて いつも2人でいて あたたかさや愛おしさは いつの世に消える どうか2人でいて いつも変わらないで なんて願い 抱いてる間に 季節はスッとゆくの 咲いた花がいつか 君…

せいおん

今を生きたことなど一度も無し 前向きで張りのある者の スローガンのように唱えられている 馬鹿げている 過去を振り返らない者は 所詮、記憶の薄く 未来を思わない者は 所詮、想像がなく 思ってもどうにもならないことを 思わずにはいられない 後悔や不安で…

朝の歌

朝の夢を見た 目覚める夢だった 私は海を目指し あなたを目指して 翼のない背中を必死で進めた 朝の夢を見た 歌う夢だった 私は空を目指し 翼のない背中で あなたを必死で思っていた 涙を打ち払うくらいの強さは あいにく持ってないけど 涙を流しながらでも …

さくら通り

中野通りの桜を見に来てね 泣いちゃうかもしれないよ 季節なんてもう何だっていいと嘯いてた君だけど この風ひとひら感じれば思い変わるかもしれないよ ねぇ まだ胸には重い誓い ほら 溶かしてよ 少しずつでもいい 隙間から日の光も差すでしょ 中野通りの桜…

異星人こいうた

異星人こいうた いびつに並んだビルをぼんやり見ていたら ほんとに どの星にいるのか分からなくなる 私が泣いていること 貴方に届くかな 悲しい笑顔の理由が貴方に届くかな 堕とされたことなら恨んでなどいない 思うより先に考えて言い聞かせるの 淋しくない…

訥々と、重なる宇宙で

お前を守るためにこの星に居るのだ 悲しい思いなどさせるつもりは更々無い 魂戻し 呼ぶ声など聞こえぬその肢体に 帯びた憂いを 込められた感情の数を思えば 1人で耐えきれるはずなどないのに 堕としてしまったこと 気づかぬうちに孤独を深めさせていること …

ひとりやすみ

心は追いつかないようにできてるのね それをさらに 体現したような子が 偶に生まれるのよ あなたはそれなのよ、まさに 気にしないで、なんて言えないね 気にすることこそアイデンティティなくらい 囚われるようにできているからね 少し休んでいってね それく…

死なないでおくという選択肢

絶望に打ち克つことが正義のような世界にあって “死なないでおく”という選択肢があることを知っていてほしいから あなたの生き方や死に方をとやかく言う権利は私にはないけど どうしても伝えたいことが1つだけあるから 力の抜けた体 虚ろな感情 魂もないよ…

自死について①

自殺者が後を絶たない。 それは「辛い状況」が引き起こしたのか、 いや「本人の気の持ち様」で食い止められたことなのか、 もしくはその両方、ないし別の要因が絡み合っているのだろうか。 自ら死を選んで実行することについて。 先に言っておきたいが私は自…

よろこびの夜

よろこびの夜 Eve ジングルベルの無い道も12月には変わりなくて やたら輝く街を出てここまで来たの 降りくる雪を払う 遠くて泣きたくなるよ かなしみも どうせなら近くにいてくれればよかったのに 懐かしむ人もないから淡々と歩を進め 1000年前の息吹とは話…