ふうか

まだくる青

海が見たいと言う その背に 憂いはなし ただ浸るふりをして遣り過ごしたいだけ そんなにいいモノじゃないんだよ 嘯く癖は抜けない やめられない 青、青、 また思い起こせば青 振り払っても青 今はすぐに写真で見下ろせるね 変な感じ あんなにもがいた浜が帰…

解放

夕日がきれいだとか 風が気持ちいいねとか そんな誰にでもありそうな感覚とは違うのよ 高飛車だって笑わないでね 真剣に悩んでるの もういいのよ 禁止事項は1つもない 本当はこの世界 身体だけじゃなく心まで強張っているのね 病が蔓延した社会の中 ますま…

夏夜、星へ

夏の夕刻 涼し風に囚われて 今生を果たすまで まだ幾許か生きようと 教えられたことは一度もないけど 私は元いた星を知っている もう少し暮れれば姿も見えよう 大声で叫ぶように 音楽を与えた 人より少し強く されど帰る空を忘れぬように 息吹を送る 人より…

先生

先生、私のこと嫌いですか 早く大人になりすぎた この虚しさをどうしたらいいのですか 先生、季節の風 青春の校舎は私にとって違和感の街 生きる意味の前に 生きてるかも分からないの とりあえず明るく振る舞えるけど 縋りつきたい その腕に 優しく笑う瞳の…

あのコは暗がりの中

あのコは暗がりの中 私は光の下 それはとても誇らしいこと だけど決して気分いいモンじゃない 教室の隅 うつむいたあのコ 何を思ってる? 笑い声に弾かれて 消え入りそうな視線 あのコの思いを振り切って 自分を守るので精一杯 私だって倒れ込みたい 今すぐ …

教室の隅から、愛をこめて

輝く人には分からないこと 起こってるよ 教室の隅で 残酷な朝を迎えて今 チャイムとともに席に着く きっと今日もまた 憧れてうらやむ私を笑ってくれることもないのだろう だって あなたの目にも留らぬ かなしい 教室の隅から愛をこめて 伸ばした髪をバッサリ…

雨の讃歌―「自然を讃ゆる詩」より

雨の音に夢は破れ 雨の音に愛を知る 雨のにおいのした町を忘れるはずもない 雨よ 雨よ 雨よ どうしてあなたが生まれたの 雨よ 降り注ぐ今の身に問うでもない 雨が降ることで 夢を見られるの 時に遣らずの雨 雨よ 雨よ 雨よ この世の無情を晴らすよう 雨よ 降…

ゆく夏の中

悲しみになぜか 触れた時なぜか 愛おしさや狂おしさが この頬を染めた 夏の終わりにいて いつも2人でいて あたたかさや愛おしさは いつの世に消える どうか2人でいて いつも変わらないで なんて願い 抱いてる間に 季節はスッとゆくの 咲いた花がいつか 君…

ひとり祭り

お前はひとり祭り 涙を浮かべても なぜに耐えるか この浮世 たれもきづかぬのに 春、桜辺は 人の通りの賑いに 紛れ、紛れ 妖など 羽を伸ばすか 香はあるか まだお前ひとり 決めあぐねた身の処し様 酷な言い方をすれば その涙落としたところで たれもたれも心…

神の子等

世界を変えてしまうような神のみなしご 人里遠く離れた村に生まれた1人の少女 伸ばした髪を1つに結い 逞しく駆け抜ける 母の愛を知らぬままに1人育った少年 空を見上げ問い続けた その瞳は強く 2人が出会う時 声(おしえ)が胸に目覚め来る 世界を駆けて救…

魂のこえ

天気のいい日は自転車でなるべく遠くへ出かけましょう ぎこちなくても公園や花の色に出会いましょう この岸辺に咲いたの なんでここまで来たの 沈んだ心解き放つ魔法の言葉唱えましょう そんなものは初めからどこにもないはずでしょう 風任せに走った 今なら…

神隠し

私は祈りながら 祈るほか無いかと考えてた 悲しい生き物だよ とても悲しい生き物だよ 貴方を隠し 幸せだと言えるところまで感受(おもい)を下げたの 心を乱し 苦しんでまで 掲げる夢の価値が知れない 見えるものも見えない 聞こえることも聞こえない そう言え…

海(ふうか) 何も言わなくてよかったね そこに海があったから 蒼くきらめく風にゆられ 心ふたつそこにいた まだ君の心みえず 制服のままで走ってきたの 何も言わなくてよかったね そこに海があったから 手をつなぐこと寄り添うこと 心知らずそこにいた まだ…

約束の海

約束の海へゆく 思いはぐっと高まるよ 白い波に誘われたように季節は過ぎ 美しい景色の中だけには留まれぬみたい 遠く1人の時を重ねて だけど忘れずにいたよ ずっと 約束の海でまた 君と向き合い笑えるよう 卑屈な毎日は そっと青に溶けて流せるよう 強い風…

夜の徒然

夏の夜は 愛(かな)し人を思う夜 涼し風に触れて 唄をうたう夜 木霊の中でまた 灯を見たり 死を見たり それでも吹く風に 夏の夜は過ぎる 只一つも唄えぬ我 熱い孤独と闘った 祭りの前 人の無い瀬を見て ただ居た この地平よ 祭りの後 人気の無い あなた一人に…

三つ葉のクローバー

子どもみたいに必死になって君が探す 四つ葉のクローバーはそんなに偉いの? それこそ子どもみたいなかわいい嫉妬から始まったんだけど 三つ葉のクローバーじゃどうしていけないの? 「なかなか見つからない」 残念そうに君はうつむく 「そうだね」って言い…

teen~green&blue~

響いたチャイムを背にして 長い階段を降りてく やけに騒ついた風も 僕の心には勝てない 今は与えられた日常 1時間に1本来るか来ないかのバスを待ってる 息苦しいなんて言えるはずないでしょ こんな町じゃ 鞄に隠したラジオは 雑音混じりのラブソングばかり…

夏を呼ぶ日

夏の日を憶えている それは懐古ではなく 熱い体を憶えている 逃れられない運命のような ただの思い込みのような ふと、目を覚ますと 分からなくなるのは 死ぬまでずっと 生きてもずっと だけど、 もっと深いところで やけにぼやけたところで 記憶、追い詰め…

青の代償

世界は青いね 誰にも言えないけど 僕の心は荒んだままで 世界は優しい 本当は優しいんでしょ 今は少し隠れてるだけ 手を伸ばす 空に問う 希望って何? その青が 答えきっと見せてくれる それでもね 怖いつらい呼吸は続き うずくまる 震えてる 気づいて 世界…

君は言う 「どんな世界の青さにも 君1人で立ち向かうことはないのだから」 「どんなに世界に怯えても 君を苦しめるものばかりじゃないのだから」 失う五感と湧き上がる六感、七感 私はどうやって生きてゆく 呼吸も儘ならぬ苦しみと縛りの世界で 私はどうや…

不機嫌と日曜日

最悪の言葉は飲み込んだけど もっと居づらくなった 君は僕より分かってるからイヤなんだよ 街は賑わってゆく ミサイルのようなスピードで僕は逃げる 涙目なのは隠したいけど ちょっとムリだったんだ 昔からずっと変わってないよ 笑われそう 街は賑わってゆく…

よとぎばなし

言伝があるのです あなた1人で今夜、1番奥の部屋へ 怖がらずともよいのです …嘘です あなたの機微に懸けたくらいだから 気づいてしまわれたのですね あなたを堕とし 世の様を 少しでも潤せたらと あなたの首を絞め 世の痛みを 欠片でも拾えたらと 仰せです…

当たり前の呪文

何もせずに愛されるはずはない 何も成さずに認められるはずはない 当たり前の呪文を ただ思い出した駅のホーム なんとなく忘れてたのに 否、 それとなく押しこめてたのに 私をつくるものが どこにもないと気づかされる 一生、続くことは知っている 冗談じゃ…

降りてゆく

私は辿り着いた 絶望の淵に ここでもう終わりだと 取り乱して 私は心を病んだ あぁここから何処か 楽に生きられる場所に 光を求めて 絶望の淵は切なくて 苦しくて 救われようともがくほどに 苦しくなるばかりだから 私は降りてゆく 苦しみの底から這い上がる…

野に降りたゆめ

なげきつづけて花飾り むだにしたから飛んでいったの もう誰も信じないけど 移ろう風くらいいいじゃない 弱くなるのは一瞬ね はちみつティーもあわないなんて もう末期 うずくまって そこから始まる、を唱えた 静かに座っていた野 愛おしくもない花を編んで…

ぶり返す静かな波

また床に臥せた いつが正常かわからぬくらい 悔し床に伏せた 喉の痛みは強まり そう考えていると益々強まり もうそれだけで死ぬのかと思った そんな思いをしていた近い過去を思い出し そうか、これも過ぎ去ると知り それでも臥せていることは 私には堪えた …

カミヘノテガミ

貴方の事を思う程の深い痛みは 私の願い この星で叶うはずも無いわ 独りで居ること怖くはない 言い聞かす その奥に貴方がいる 触れられず 離れない 襲い来る思いのまま この悲しみが貴方にも伝わるのかも知れぬまま 許される 許されない 花びら占いが続くだ…

夜舞(やまい)

貴方に届かない 自分すら分からない やめとけば良かった やめとけば良かった 貴方のその声に 耳を傾けるの 聞こえない声を 聞こえない声を 独りきり地平で項垂れているけど 届くかも分からず吐き出すけど 貴方が居るんだと皆が信じる空に ただ雲が流れるだけ…

物思いの部屋

あたたかい日を受けたはずなのに 背はまた冷えだした 1人きりでは確かめようもない 闇に堕ちたか 気のせいか 帰り着いた部屋は楽園ではない ひととき ただ体預けるだけ 遠い神は知っているか もうとっくに忘れてしまったのか ただ問いかければ ひととき 虚…

いのち

いつかは消えゆく命を燃やせど火煙は立たぬ それ故 証を求むは命の性とも言えよう 神は今 何処におわすや 天と決むは人の心 悲しみ暮れゆく命は十字に祈りを捧ぐや この世 生きゆくもの全て 人の手中か 驕りはいつしか悲しみへ降り注ぐ いつかは消えゆく命を…