大通りを1本入れば
急に異世界のようで
只の少しの坂道が
重い歩に思えて
最近じゃ出歩きもしないから
迷子にもならなかったけど
そうか本来
異世界の子
生まれ変わったんじゃない
思い出しただけ
自分の涙の拭き方も
忘れてしまったというのに
傷を作ればその分
元を取らなきゃなんて思いを駆る
貧乏性も抜けないもので
鍵さえ落とさなきゃ
幾らでも走れ
眠たくて口舌ることも
できやしないや
子供っぽいからじゃなくて
向ける先がないからさ
そうだ本来
異世界の子
生まれ変わりよりも
今生を生きる力が欲しくて
自分の心の在り方を
問うてるうちに消えるんだろな
思いめぐらせたその分
ポイントでもたまればいいのだけど
眠り落ちそうでも
道端です
頑張って帰れ
また大通りに戻れば
安心と落胆
同時にくるのも珍しいけど
そういう生き物だったこと
思い出すだけ