汚いことを考えている人間はすぐに分かる
人を痛めつけようだの
それを隠そうだの
また分からぬようにやろうだの
表明させない小技まで
分かってしまう
私がいちばん汚いのかも
胸の詰まるような思いを
人にさせて楽しいのかと問いたい
お前はの自尊に付き合いきれない
気高き者の邪魔をするな
賢さ優しさ気高きを
持てばなお気づき
なければ死ぬまで気づかず
善き者が損をするのは世の常
美しい面はあっても
うまいことはできていない
三寒四温つぶやく間もなく
いつのまにやら葉桜まで見上げるの
世界はまだ
追いつけない私を
遠ざかる日に
あたためて
泣きだすまで
包むつもりでしょう
さすがに齢幾年
わかってきたのよ
負けないからね
言ったそばから
春、息吹
胸苦しさをとかす
あぁ世界は眩かった
土曜暮れの街、人並み
思い通りに歩けないからと
世界はもう
やんなっちゃうって
ボヤくことも
肩に掛けた荷物が重い
だけど歩けるだけ
行こうとも思えるのよ
わかってきたから
負けも弱さも
繰り返した先
春、息吹
何にも残らないのに
あぁ世界はやっぱり眩かった
帰り着き
泣きやんでも
思い出させるでしょう
バカみたいに齢幾年
重ねてきたのよ
負けられないわ
意気込む胸に
春、息吹
遠い憂いもぼかす
あぁ世界は眩かった
思い出すだに
眩かった
朝の夢を見た
目覚める夢だった
私は海を目指し
あなたを目指して
翼のない背中を必死で進めた
朝の夢を見た
歌う夢だった
私は空を目指し
翼のない背中で
あなたを必死で思っていた
涙を打ち払うくらいの強さは
あいにく持ってないけど
涙を流しながらでも
一歩ずつ進む
この足を持ってる
朝の夢を見た
いつの間にか目覚めた
どこまで夢なんだろう
どこまで世界で
翼のない背中でもがいてみよう
朝の夢を見た
いつの間にか目指した
海のにおい 空の青さ
果てない その全てが
この朝の
今に詰まってるんだ
涙を打ち払うくらいの強さは
あいにく持ってないけど
涙を流しながらでも
一歩ずつ進む
この足を持ってる
朝の夢は見ない
心に思うほどに
私は朝の夢に幻を知るの
私は朝の歌に口づけを
どこまで夢なんだろう
どこまで世界で
翼のない背中でもがいてみよう
涙を打ち払うくらいの強さは
あいにく持ってないけど
涙を流しながらでも
一歩ずつ進む
この足を持ってる
世界を変えてしまうような神のみなしご
人里遠く離れた村に生まれた1人の少女
伸ばした髪を1つに結い 逞しく駆け抜ける
母の愛を知らぬままに1人育った少年
空を見上げ問い続けた その瞳は強く
2人が出会う時
声(おしえ)が胸に目覚め来る
世界を駆けて救いゆけ
あぁ神の子等
襲い来るものに向かいゆけ
さぁ神の子等
見えぬその先は 2人飛び込め
病める町よ 死せる川よ 進むほどの厳しさに
決して強くはない少女 幾度涙した
夏の長雨降り注ぐ 岩をも砕く激しさに
決して弱くはない少年 止むまで手を握る
淡い虹 その下で
終わりはすでに始まっていた
願いをかける人々が振り仰ぐ空
耳を塞ぐな 2人ならきっと守れよう
選ばれし運命を果たし生き抜け
世界は絶えてしまうのか
神のみぞ知る
遣わせし子等に託された
彼もこの地も
世界を変えてしまうような神のみなしご
その力をもって2人 世界を保て
選ばれし運命を果たし生き抜け
伸びた髪を1つに結い
強い瞳はそのままに
世界を変えてしまうような
あぁ神の子等
貴方に届かない
自分すら分からない
やめとけば良かった
やめとけば良かった
貴方のその声に
耳を傾けるの
聞こえない声を
聞こえない声を
独りきり地平で項垂れているけど
届くかも分からず吐き出すけど
貴方が居るんだと皆が信じる空に
ただ雲が流れるだけかもしれない
斯くなる上は
私は独りの地平を生きるわ
大丈夫 遠くても仲間達がいる
孤独の背筋に走るは哀しく
だけど確かに同じ震え
何度と夢を見て
夜毎に空を見て
分からなくなった
分からなくなった
貴方は四肢さえも持つ生き物なのか
私は知らない
私は知らない
何で?どうして?
世間の問いを超えた私の
答えを誰が知るの?
貴方じゃなきゃ…
いつも通りの道を歩けた時なぜか
不安に襲われるの私だけなの…?
斯くなる上は
汚された星で私は生きるわ
大丈夫 伝え合う仲間達がいる
震えるこの背が選ばれた証なら
問いさえなくても答えを…
貴方は何処にいる?
貴方は笑ってる?
伝え続けるよ
伝え続けるよ